hotupekaaru’s blog

昭和ヤマトをこよなく愛している女

どっぷりこS49

艦内の行事予定なし

(4kリマスターが終って)        35

 

令和6年1月25日極寒の夜、最終回のリマスター「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」に行って来た。4回目の鑑賞になるので流石にボロボロ泣くことはなく涙がにじむ程度になったが、リマスター劇場版第一作も通して良い思い出が出来て、とても嬉しい2ヶ月間だった。🥲 振り返って名残惜しく大きなスクリーンをあとにした、ほっぺかーるだ。 3回目に行った際、上映後に拍手した人がいたので、私も一緒に拍手してきた。70ミリ「完結編」以来のことだ。(ブログ 2 参照) 拍手後

なぜか気分はモンモンとしてしまったが。🤔   やっぱり悲しい物語の「さらば」に4回目に行く前の私は、あれは古代君の夢の中の話だと自分に言い聞かせた。だって、その後もヤマトは続いたのだから。パート1の続きは「ヤマト2」の方を取りたい。そうやって自分なりの都合のいい解釈で楽しんだりするから、これからもヤマトは慈しんでいきたい。

 

🌸日本は四季折々を楽しむ文化が豊富にある。花見、梅雨どきの紫陽花、お盆、紅葉狩り雪まつり、ひな祭りなどなど日常の中に時々スペシャルを盛り込んで生活に喜びを特作するのが上手い民族だと思うし、消費拡大にも繋がって国を盛り上げている。  残念ながらヤマトには、そういう季節感のある話が、さほど出てこない。ほとんど地球にいることは無く宇宙を旅して行くビジネスアニメなので、仕方がない。パート1テレビシリーズで、餅つきを雪さんが提案した時は臼と杵でやるのか?と思ったが、どうやら厨房でこしらえたのか第一艦橋に雪さんはできあがった餅をトレーにのせて持ってきていた。   そして見に付けている服にも、あまり季節感が感じられない。雪さん意外、ほとんどオールシーズン対応だと思われる制服でいるヤマトクルーの私服が見たかったが、その雪さんの私服も季節感は曖昧で、花井幸子先生デザインの半袖オールインワンを直前まで着ていたのに「ヤマト2」の発進は確か2201年11月4日だというから、???となった。 まあ、コスモクリーナー後の地球の気候が、安定していなかったのかもと考えても良いが………ヤマト艦内では戦いに備えて、いっぱいいっぱいで行事どころではないのかも知れない。豪華客船ではないのだからイベントなんか予定出来ないだろうが、生活班は何かやりたかったんじゃないだろうか? お固い古代君が浮かれたイベントを許可することは無いだろうし、海軍カレーのようにささやかなメリハリがあったかも知れないが、佐渡先生は、そういうのが上手そうなので勝手にイメージルームで、花見酒や雪見酒をやりそうだ。彼だけは上手くストレス解消していただろう。🍶 ふと思ったが、ヤマト艦内でもクルーに公休日はあったのだろうか?1日寝てることとかあったのだろうか?

   私は、地球に帰ってから四季を楽しんで英雄の丘で花見をするクルー達や、夏の海辺をデートする私服の古代君と雪さんを見てみたいなぁと思う。 現実世界でもそうだが、大変な人生を過ごしてきた人にはその後の生活を大いに楽しんで、幸せになってほしいと思う。

 

ああ、しかし今年は正月から辛いことが起きてしまって厳しい冬になっている。春に桜を眺める時は、例年のような心持ちにはならないだろうな。こういう年もあるんだな…

 

どっぷりこS49

居心地の良い人間関係     34

 

昨日4kリマスター「さらば」2回目を観に行って来たが、平日なのに結構お客が入っていて意外だった。 元祖ヤマトのテーマは血湧き肉躍る!!やっぱりキャラの最後に感極まり、またまた泣いてしまったし前回久しぶりに鑑賞して気が付いたが、私は結構勘違いをして覚えていたことがわかった。 古代君は長官から木星の衛星に出向命令されていたから、どのみち結婚式は出来なくなっていたのだった。 こ、これは、労基案件だ!! 😅いまさらだが地球防衛軍はブラック極まりない職場だ!これでは古代君の気持ちに、火に油を注ぐようなもので、長官は最初からヤマトが強攻出動することを確信していて、わざと無茶な命令をしたと考えられる。斉藤さんを手配するなど、長官は粋で食えない人だ。 😁  「さらば」で終っていたら、英雄の丘に、古代君、雪さん、真田さん、佐渡先生、ミーくん(?)、アナライザー(?)の慰霊碑も並んだのだろうか?土方艦長はどうだろうか?そして「ヤマト2」最終回で生存者の人数にアナライザーは入っていたのだろうか?と、ほっぺかーるは考えてしまった。 すっかりトラウマから抜けた私は安くなった「さらば」の旧DVDを買った💛しかし、まだリマスター映画には行くつもりだ。

 

古代君は、遠慮せずハッキリ物を言うタイプの人なので、いつもケンカやトラブルは避けられない。憧れの沖田艦長に、やり方が似てるので、きちんと相手に詳細な説明もせず言葉も行動も荒っぽいので誤解されやすい。あえて、そうしているのかも知れない。「ヤマトⅢ」で土門君を生活班に配属したのは、彼の器を見込んで幅広い経験を積ませるためと理解しているが、土門君に最初伝わらなかったのも承知の上だったようだ。パート1ラジオドラマでは艦長代理になって島君に勝ったと喜んでいたが、基本用心深く期待せず承認欲求が、あまり無い人なので、たまに褒められると大層照れて、たじろぐ。沖田艦長に怒られてばかりだったから批判には馴れているのだ。☺️ そんな彼の性格を第一艦橋の仲間は、良く理解している。だから彼の指示の元、的確に仕事が進んで行くが、それはヤマトの強さの秘訣の一つだ。古代君は本当に良い仲間に恵まれていると思う。彼の俠気に惚れて、デスラー総統まで良い関係になってしまったし、雪さんのようなイイ女までモノにした彼は人望があると言える。

 

私事だが、昔人生で妙にウマの合う人や、一緒にいて落ち着く人達に出逢うことがあった。親友、職場の人、ヤマトファン仲間、先輩などだったが、残念ながら大好きだった方々とは短い付き合いになってしまうのが私の運命らしい。もはや居所もわからない人ばかりだが、たまに思い出して「あの人だけは幸せになっていてほしいなぁ。元気でいてほしいなぁ。」と懐かしく思う。反対に恨み続けている人もいる。死んでも許せないヤツ☠️もいるから、心は厄介だ。このままで行くと、私は怨霊になる可能性もある。👻

 

居心地の良い人が近くにいてくれたら、どんなに幸せだろう。しかし私は、一人で何でもやってしまうので、そういうものに縁が無いようだ。 だからヤマトの中にそういう美しい夢を見させて貰っているのだ。この出逢いには感謝しているが………

どっぷりこS49

昔、心に残る話を聴いた            

(4kリマスター「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」公開を祝う😊)

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ほっぺかーるは中学の時トラウマになった「さらば」を覚悟して観に行って来た。ストーリーが分かっていても今さらながら、やっぱり泣けた。次々と亡くなる大好きなキャラの潔い姿に、ハンカチが離せなかった。当時はショックで泣けなかったが、今回しっかり泣いたお陰でトラウマが薄まった気がするので、上映後は、スッキリしていた。40数年ぶりに見直して、初めて気が付いたこともあって、あっという間の時間だった。発進のシーンはカッコイイ!!キャラの動きも良かった! やっぱりヤマトは凄い!!

 

私がヤマトの世界に入ったのは、オールナイトニッポンラジオドラマ「宇宙戦艦ヤマト」がきっかけだった。女子中学生の私は、いつも中島みゆき様のオールナイトニッポンを聴いていて、ハガキを読んでもらったりしていたので世間で超ウワサで、クラスの男子に大人気のヤマトなるものに興味を持って、カセットテープを用意し、スタンバイしていた。  そう、あの時の感動は忘れはしない!

声優さん達の熱演、音楽の素晴らしさ、ストーリーの巧みさ、聴き終わった後も夜明けの部屋でじーん💓と余韻を味わっていたのを思い出す。ドラマ途中で寝てしまったという私の友人は馬鹿だなぁ😓と思ってしまった。 古代君が熱い思いを語り、雪さんが生き返るあのハッピーな展開に私は完全にノックアウトされた❤️❤️❤️❤️❤️   当時ちょうど「なかよし」連載中で好きだった「キャンディキャンディ」のストーリーが悲しい展開になってきて、漫画もアニメも見るのを止めた時だった。キャンディの彼氏でイケメンのテリィは古代君の富山敬様が演じられていたのは「ふふふ❤️」となった。富山敬様のお声は、登校前にテレビで見た「ピンポンパン」のブチャねこや刑事ジャガーでもよく知っていた。その後、松本零士先生の漫画やアニメに移行して、ますますのめり込んでいった私だった。

     ラジオドラマを聴きながら、私は小学生の頃を思い出していた。リアルタイムでテレビのヤマトパート1が放送されていた時、昔、航空母艦を作っていた父が一度だけヤマトを見たいからチャンネルを譲れと言ってきたことがあった。私は素直にOKしたが、「アルプスの少女ハイジ」が見たい妹はギャン泣きしていた。ヤマトのオープニングが聞こえていたので父は見ていたようだが、その後は見たいと言わなかった。私は、その時父と一緒にヤマトは観ていない。小学生女子には興味の無い世界だったし、もし見ても難しくて楽しめなかっただろうから。戦時中が青春だった父に、ヤマトはどのように写ったのだろうか?父は第二次世界大戦の記録本を沢山持っていた。本当の戦艦大和の姿も、父の本で見た。悲惨な犠牲者の兵隊さんのご遺体、白骨写真の本や、恐ろしい「悪魔の飽食」も読んだ。中学生の私には現実味が無く、それらは本当にあったことだと理解出来ていなかった。私が女だから、父はあまり若い頃の話はしてくれなかった。

 

そんな父を持つ私が中学生でヤマトファンになったのも何か因縁があるのかも知れない。ヤマトのストーリーは、どの作品もドラマチックで何度観ても感動してしまう。昨年おしくも天寿を全うされた松本零士先生の漫画のヤマトも新ヤマトもみんな持っている。冒険王も買っていたし、前は「銀河鉄道999」「キャプテンハーロック」などなど先生の作品は連載中も読んでいた。      ヤマトは子育てでイットキ離れてしまったが、ずっと私の心に残り続けていたのだ。多分この先一生慈しみ続けるだろう。  この時代に生きられて、本当にありがたいことだ。

   

どっぷりこS49

映画っていいもんだ 👍  32

 

ヤマト第一作の4kリマスターは結局5回鑑賞した。毎週特典が変わっていて嬉しかった。前回公開3日目に行ったと書いたが、公開4日目の間違いだった。本日12月28日で終了だが、圧倒的に男性のお客ばかりで、平日狙いで出掛けたためか、遅い時間だったからか、たった二人だけの時もあった。それでむしろ安心したのは、宝物を取られなかった感じがしたからだ。真冬の悪天候の中、頑張って歩いて行ったのは、この先良い思い出になるし1作品を5回も観たのは、これが初めてだ。☺️

ヒットした映画は一時的に話題になり興行収入で評価されるが、傑作と言われた作品がしばらくしてから「でも、あのシーンは変だな。」などと今度は重箱のスミをつつくように、わざわざ動画なんかで偉そうに否定されることが苦々しい。私はアニメに限らず、興味のある映画は観に行くのだが、良い作品だと思っているものを低評価されているのは酷く悲しいし、悔しい。好みや考えは人それぞれなのは分かるが、加減をせず、あまりにもボロクソに評価する人の人格を疑う。総じて、そういう人の眼は濁っているし、顔は歪んでいる。

ちなみに私の好きな洋画は「インターステラー」で、邦画では「容疑者Xの献身」と「永遠の0」がとても好きだ。残念ながら3作品とも劇場で観ていない。公開後にレンタルや口コミなどで知って大スクリーンで鑑賞できなかった作品なのだが、悔やまれてならない。     実を言うと恥ずかしながら、今回の劇場版第一作の「宇宙戦艦ヤマト」も当時観に行ってない。アホな私は、いつ劇場公開されたのかを知らなかったためである。後で知って、初めて観たのはレンタルビデオだったと思う。でも、もし観に行ったとしても当時の私には劇場版第一作の、面白さが理解できなかっただろう。SFなどに無知で興味の無かった女子中学生だったし、少女漫画が好きだった私には戦記物としか見れなくて難しかっただろうから。私はオールナイトニッポンラジオドラマ後に、どハマリしてテレビ放送版全26話のビデオを買ったので、映画版は「あれ?知ってるのと違う。」 と思っていた。「ヤマト」のシリーズはこういうことが多くあるので面白い。「それもまた良し」の様々なストーリーがあるのだ。

18歳の頃16ミリ映写機技師免許を取りに行ったことがある。当時テレビ放送されたアニメは16ミリフィルムが使われていたと思うが、何か役に立つかと思って講習をうけたが、結局一度も映写機の操作をする機会はなかった。でもハロゲンランプの熱さと物凄い光量、カタカタという小気味よいフィルムの回る音は覚えている。映画館でもフィルムが使用されていたあの頃。レコードやカセットテープ、ビデオテープも廃れてしまった。もう何十年も経過しているのに古き良き物は懐かしく、ハッキリと思いだされる。それは実家が電気屋の隣だったので、最新の電化製品を買わされていたからなのだが。💦

タイトーのヤマトのゲームが届いて任天堂スイッチで初めて遊んでいるが、一向に攻撃が当たらない💦 なので長く楽しめそうだ。敵機をバタバタ撃ち落とす撃墜王の古代君は凄いなぁと思う。たいしたもんだ。😁   もうすぐ2024年がやってくる。次は大ヒットした劇場第2作目4kリマスター「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の公開が始まる! 私にはトラウマ作品だが気をしっかり持って、ハンカチを多めに用意して鑑賞する覚悟である。

 

どっぷりこS49

第一艦橋という職場                    31

 (4kリマスター公開をことほぐ🎊)

 

ほっぺかーるは、待ちに待った4kリマスター映画「宇宙戦艦ヤマト」を公開3日目の月曜に徒歩で鑑賞しに行ってきた。平日なので、とても空いていて他のお客様は、ごま塩頭の同年代の男性がほとんどだった。前立腺の病気なのか何度もトイレに立つ人がいて、気の毒だった。😓

主題歌後…おおっ!!画面、色彩がとても綺麗だ! まるで裸眼でなくクリアなゴーグルを着けて、澄んだ水の中をグングン泳いでいるようだ。

ああ、なんてダイナミックなのだろう!時の経過を思わせない、素晴らしい作画だ。ブラウン管テレビで流れたのでは、勿体なさすぎる映像なので映画では本当に映える。それに大画面なので今まで気が付けなかった小さい絵の細かな動きを捉えることが出来て、小さく「おおっ!」と歓声がでてしまった。中でも、動くのが不思議なくらい痛めつけられたヤマトは、背筋が寒くなるほど圧巻だった!ドリルミサイルと第三艦橋の無いヤマトは怖い!!  現代の目の肥え過ぎた若いモンには、とうてい理解出来ない宝物だ。長年の本当のファンだけで堪能すれば良い!今回の上映に尽力された方々に心から感謝したい。😊 あと2回は観るつもりだ。  興奮覚めやらず、しかし長々と感想を書くのは、粋でないので、次へ進む。

 

カッコいいヤマトの第一艦橋についてだが、雛段のような席の並びの作戦司令室でメインスタッフ9名と時々アナライザーと佐渡先生が働いている。どんなSFにも負けないデザインは、さすが松本零士先生だ!ヤマトは外見のデザインも美しいが、よりメカニックさを感じる第一艦橋はさぞかし描くのは大変だったろう。  常時、全員が控えているわけではないようだが、戦闘時には艦長の命令の元集合してテキパキと、それぞれ担当の仕事をこなしている。

一番奥にリフト式の艦長席が皆より高い段の上に鎮座しているが、あの場所から窓外を眺めるのは多少老眼気味であろう艦長方からすると、結構難儀な気がする。👓「艦長、見て下さい!」とムチャクチャ視力の良い古代君が外を指さしても、果たしてみえるのか?(古代君の視力は、推定5.0くらいと思われる😅) やはり一番視界がよいのは中央窓正面の、古代君の席だ。主人公だし、波動砲を撃つことを考慮されているようだが、なにげに右後を振り返ると、雪さんのレーダー席が見えるのも良い❤️雪さんは、いつも古代君の後ろ姿を見守っているのだ。💓  古代君の右横は島君の操縦席がある。なんか日本車の運転席のようだ。島君の後方にはヤマトの頭脳、真田さんの席があり、皆に的確なアドバイスをくれる。真田さんの隣は太田君がレーダーを見つめている。雪さんは医務室の手伝いなどで、いない時もあるので太田君は大事だ。 雪さんの隣は徳川さんか、山崎さんが座っている。徳川さんはエンジンルームに行くこともあるが、山崎さんは基本若い者にまかせている。  そして左側面、古代君より斜め後に波動砲を除く砲術管理の南部君が控えている。その横には通信担当の相原君が聞き耳を立てているが、戦闘時は艦載機と連絡を取ったりしている。

「ヤマトⅢ」で土門君が、戦闘訓練中に、おにぎりを配っているシーンがあるが、時間がないと沖田艦長も古代君も、おにぎりを食べながらモゴモゴ言いながら指示を出すことが、あるのかも知れない。ブラックタイガー隊、コスモタイガー隊は、お弁当持ちだろうか?それとも燃料補給時に、パクパクするのか?

宇宙戦艦の司令室は皆そうなのかもしれないが第一艦橋は、攻撃を受けやすいかなり危険な位置にある。艦橋部を守るように、ズラリと砲台が囲んでいるのもよくわかる。 私はヤマトのフィギュアで、艦内の構造がわかる色々と分解できるのを持っているが艦橋部をはずすと、少し情けない姿になるヤマトは悲しい💦ヤマトのカッコ良さの70%くらいは艦長室や第一艦橋のあたりなんだなぁと思う。本当の広さは絵の二分の一らしい第一艦橋。 あんなカッコイイ職場は他にない!!もれなくメインスタッフは全員モテる!! 

今年がもうすぐ終ろうとしている。ヤマトにとっても、ほっぺかーるにとっても大きく動いた2023年だった。

 

どっぷりこS49

艦長の器 ⚓      30

 

「宇宙戦艦の艦長になりたい。」と、23世紀の少年は将来の夢の作文に書くかもしれない。  巨大な宇宙戦艦を自らの指揮で縦横無尽に動かし、邪悪な異星人ヤローどもと戦い、みごと勝利するゲームのような世界に憧れるのだと思う。

だがしかし、ヤマトの物語を観ていると、「あんた死にたいのか?お母さん泣かせんのか?」と、思ってしまう。昭和当時「ヤマトの艦長は、必ず死ぬ。」とファンの間では、囁かれてジンクスになった。だから「ヤマトⅢ」で古代君が艦長に就任した時「ついに来たか!!………ヤバい………」😰と思ったファンもいたはずだ。  藤堂長官より仰せつかった堂々とした武士のような歴代艦長方は、皆この世を去った。沖田艦長も土方艦長も山南艦長も、もういない。ひとたび宇宙に出れば、ヤマトは次から次に災難にみまわれ、異星人との激しい戦争に巻き込まれてしまう。地球の危機を救うため、艦長は自分を犠牲にしてきたのだ。

NASAの宇宙飛行士は、遺書を書いて宇宙に行くという。(「宇宙兄弟」で読んだ) 地球防衛軍の戦士も、さらに危険な任務なのだから家族、友人宛に遺書を書いて防衛軍に預けてあるかもしれない。少年宇宙戦士訓練学校で書き方を習ったり、「遺書集」が出版されたりしている可能性もある。💧  初代の沖田十三艦長の前職はよく分からないが、土方竜艦長は訓練学校時代の古代君の恩師だったようだし、山南艦長は訓練学校の校長だということでキャリアエリートばかりのようだ。(山南艦長はなぜか名字だけで、名前が無い。💦)    眼光鋭いベテラン艦長揃いなのに、いくらヤマト艦長代理を務めたからといっても年若い古代君に艦長を押し付けるとは藤堂長官の人事計画は、かなり無茶だと思う。それに戦闘班長も兼任とは、

防衛軍始まって以来の大出世だろうが、古代君も「まさか、俺が!?」と思ったろう。 こうなったのには理由があったかもしれない。「ヤマトを君に、任せたい。」と他のキャリアに藤堂長官が話をしても、ジンクスのせいで家族に止められ辞退した人がいたということも考えられるからだ。😓断わられ続け、古代君に貧乏籤がまわってきたのではと、勝手にほっぺかーるは思う。😁それに故人沖田艦長が使った艦長室なんか使いたくないだろう。ベッドなどは新品に取り替えられただろうが思い出が残り過ぎて薄気味悪いのではないだろうか?古代君も艦長室じゃなく士官室で寝ていたし。   艦長が亡くなって艦が無事残るというのは稀なケースではないか?

 

「ヤマトⅢ」第3話で古代君は艦長の使命の重圧に潰されそうになり、「今船を降りたいのは俺のほうだよ」と切なそうに、強気な彼にしては珍しく雪さんに弱音を吐いている。そんな古代君が苦しんでいるのを知って涙ぐんで、そっと抱きしめてあげる雪さん。雪さんにだけは本音を打ち明ける彼だが、二人の関係性にきゅ〜ん💓とするシーンだ。(古代君はいっそ、雪さんもヤマトから降ろして二人で転職しようと考えたか?😅)

「完結編」冒頭ディンギル星での犠牲者を出し、ハイパー放射ミサイルで多く犠牲者を出してしまった古代艦長は、もう心がズタズタになってしまった。責任をとるため自ら艦長を辞任してしまうが、本当に可哀想で見ていられない。残念だけど彼に艦長は無理だったのだ。その器でない人だったのだ。無理もない、早すぎた出世なのだから。  結局蘇った沖田艦長が就任し、そして二度目の最後をむかえることとなるわけだが、沖田艦長は古代君を艦長代理に任命してしまった責任をとったとも言える。古代君は主人公だから、重要な立場に置かれるのはしようがなかったのだろうが、沖田艦長の人選ミスも否めない。古代君の決断力と分析力をかったのだろうが、艦長代理は冷静で年長な真田さんが適任だったと思う。 古代君が苦しむのは見たくない!生き生きと天職の戦闘班長をやってほしい!

 

ヤマトがなくならない限りジンクスは消えない。だから、これ以上犠牲者を出さないため「完結編」以後ヤマトは再生させないのが最善なのだ。ヤマトの替わりの艦は、もっと縁起の良い名前をつけるといいだろう。  ハライタマエ、キヨメタマエ…

 

さて、4kリマスター公開まで秒読みに入った!!世間で、どこまで話題になるのかわからないが粛々と進んでほしいと思う。ヤマト制作スタッフ故人の皆様方も、お喜びのことだろう!!旧作ファンも大喜びしている!!   さあ、熱い冬がくる!!!😄☃️

 

どっぷりこS49

「新たなる旅立ち」は新鮮  29  

 

ヤマト作品の中でテレビでロングタイムスペシャルで放送された「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」は、テレフューチャーヤマトと呼ばれたりする特別な作品である。 その物語は「ヤマト2」の話の続きになるので、絵も設定も、すんなり入っていける。それぞれのキャラの性格や葛藤がとても良く表現されているこの作品も、ぜひカットされたシーンをしっかり入れてリマスターしてほしいものだ。

 

爆風で派手に吹き飛ばされたはずの南部君が退院のシーンではいないし、後遺症もなく無事だったのにはビックリだ。「前からいたんだわ🧡」と山崎機関長が初登場したのにはヤマトらしい展開を感じる。💦 名BGM「コスモタイガーのテーマ」がピッチピチの明るい若々しさと、何かやってくれそうな軽やかなイケイケでアゲアゲ感を醸しだしてくれた。カセットテープで音楽集を買った私は、この曲をテープがヨレて再起不能になるまで繰り返し聴いたものだ。そして物語は準主役のデスラー総統の人間らしい心の葛藤のドラマが、彼のキャラの魅力に一層磨きをかけていて、ラジオで「見た目が自分に似てると言われる😊」と仰っておられた西崎プロデューサーのデスラー愛が溢れ出ている。ユーモラスで軽快なBGM「ツンパのマーチ」は宮川泰先生が、西崎氏いわく「キチガイみたいに早く作られた曲😄」だそうだ。楽しそうでなによりだ。「ヤマト2」から1ヶ月後の物語という設定は「少し早すぎたかな😅」と西崎氏。確かに、地球の復興の早さや英雄の丘の白色彗星帝国の戦いで逝った方々の石碑が出来上がっていること、新人教育のための出航の迅速さ等を考えると真田さんの「大したもんだな…」のセリフのように感心するしかない。クルー生存者は、ちゃんと休暇が取れたのか怪しい気がして少々慌ただしいヤマト周りだ。💦

ニューキャラの声優さんも豪華過ぎて驚いた!名作の主役を演じられた方々で溢れかえっている!「機動戦士ガンダム」の古谷徹様、古川登志夫様「キャプテンハーロック」の井上真樹夫様などなどヤマトで新人扱いされるとは驚きである。特にその後のヤマト作品に出続ける徳川太助君役の古谷徹様の演技が素晴らしく上手い!!アムロとはまったく違って、初々しい跡継ぎの三枚目キャラ太助君を見事に演じている!「いちいちオヤジ、オヤジって言われたんじゃ…」とブツクサ文句を言っていたのが、そうだよなぁと微笑ましい。新人にやかましいくらい檄を飛ばす山崎機関長は私の好きなキャラだ。山崎奨(すすむ)さんという名前で古代君と字は違うが名前は同じなのが面白い。きっと奥様も子供さんもいるだろうなぁと思うが、あの雰囲気の年齢のキャラはヤマト艦内では新鮮だし寺島幹夫様の声はぴったりだ。ベビーサーシャの声優さんが誰なのか書籍で探しても不明なのはなぜだろう?スターシャさん役が平井道子様から「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」でテレサを演じた上田みゆき様に交代されているが、見事に気高く薄幸な母女王様を演じている。テレサとはまったく別人の印象だ。  欲をいえば古代守さん役の広川太一郎様の出番が、もっと欲しかった。なにげにイスカンダルに残ると予測してたであろうが、最愛の妻を亡くした守さんの悲しみは、潔く静か過ぎたと思う。その後の「ヤマトよ永遠に」でも、名優イケボ広川様の贅沢な使い方をしている。せっかく兄弟そろったのに掛け合いが少なくて残念しごくだった。テレビで声優クイズに司会広川様とゲスト富山敬様が出演された際にも「兄さん」「進」と戯れていたのが和やかで印象深い。同じく真田さんと守さんのシーンも、もっと欲しかった。「ヤマトⅢ」のファンタム星の真田さんの幻影に登場する守さんとスターシャさんからわかるように、二人には特別な思いがあるだろうから。(サーシャ真田澪や亡くなった姉があらわれなかったのはハテナ?であるが人数制限があったのだろう。)スターシャさんとはコスモクリーナーを譲り受けた時、真田さんは会話しているはずであるし、名優青野武様の熱演をもっともっと観たかったので尺の都合なのかカットシーンが多く、放送されなかったのは本当に残念である。  経緯や回想を丁寧に入れたりしていると話は長くなりそうだから仕方ないのだろうが、映画とテレビの世界線は少し違っているから色々と

しょうがないようだ。なので島君の悲しいテレサへの愛は「完結編」の雪さんへの告白で、木っ端微塵になっているのが複雑だ。なかったことにされたのだろうか?💧 イスカンダル星はワープスピードまで加速したのに台風並みくらいの被害で済んでいたのは優れた科学技術のお陰なのだろうし、暗黒星団帝国が翌年にニセ地球をしっかり拵えて攻めてきたのも同じことなのだろう。💦毎年のように最強最悪の異星人が攻めてくる地球は、きっと口コミで侵略チョロいと舐められているのかもしれない。      おそらく安彦良和様作画であろうベビーサーシャはとても愛らしい仕草で流石だと思った。子供らしい動きはガンダム、クムクムでもそうだったが本当に安彦様は上手いなぁと思う。「さらば」の時も担当したカットのキャラは、確かに見た目はモロ安彦様流だったが動きが作品内の他の作画より、ずば抜けていたと思う。    日本アニメの歴史に残る一閃を放った名作ヤマトは、その時代に縁合って巡り会った様々な

才能努力の結晶で出来上がっているのだ。そういうのは何年経過しようが、まったく色あせることはないと、リメイク作品に興味がない私は思う。作られている方達に失礼だと思うが、ひねくれ者のほっぺかーるは、「リメイクをするというのは、偉大な旧作品を一所懸命作った方々に対して無礼なのでは?」と考えるのだ。