hotupekaaru’s blog

昭和ヤマトをこよなく愛している女

どっぷりこS49

「新たなる旅立ち」は新鮮  29  

 

ヤマト作品の中でテレビでロングタイムスペシャルで放送された「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」は、テレフューチャーヤマトと呼ばれたりする特別な作品である。 その物語は「ヤマト2」の話の続きになるので、絵も設定も、すんなり入っていける。それぞれのキャラの性格や葛藤がとても良く表現されているこの作品も、ぜひカットされたシーンをしっかり入れてリマスターしてほしいものだ。

 

爆風で派手に吹き飛ばされたはずの南部君が退院のシーンではいないし、後遺症もなく無事だったのにはビックリだ。「前からいたんだわ🧡」と山崎機関長が初登場したのにはヤマトらしい展開を感じる。💦 名BGM「コスモタイガーのテーマ」がピッチピチの明るい若々しさと、何かやってくれそうな軽やかなイケイケでアゲアゲ感を醸しだしてくれた。カセットテープで音楽集を買った私は、この曲をテープがヨレて再起不能になるまで繰り返し聴いたものだ。そして物語は準主役のデスラー総統の人間らしい心の葛藤のドラマが、彼のキャラの魅力に一層磨きをかけていて、ラジオで「見た目が自分に似てると言われる😊」と仰っておられた西崎プロデューサーのデスラー愛が溢れ出ている。ユーモラスで軽快なBGM「ツンパのマーチ」は宮川泰先生が、西崎氏いわく「キチガイみたいに早く作られた曲😄」だそうだ。楽しそうでなによりだ。「ヤマト2」から1ヶ月後の物語という設定は「少し早すぎたかな😅」と西崎氏。確かに、地球の復興の早さや英雄の丘の白色彗星帝国の戦いで逝った方々の石碑が出来上がっていること、新人教育のための出航の迅速さ等を考えると真田さんの「大したもんだな…」のセリフのように感心するしかない。クルー生存者は、ちゃんと休暇が取れたのか怪しい気がして少々慌ただしいヤマト周りだ。💦

ニューキャラの声優さんも豪華過ぎて驚いた!名作の主役を演じられた方々で溢れかえっている!「機動戦士ガンダム」の古谷徹様、古川登志夫様「キャプテンハーロック」の井上真樹夫様などなどヤマトで新人扱いされるとは驚きである。特にその後のヤマト作品に出続ける徳川太助君役の古谷徹様の演技が素晴らしく上手い!!アムロとはまったく違って、初々しい跡継ぎの三枚目キャラ太助君を見事に演じている!「いちいちオヤジ、オヤジって言われたんじゃ…」とブツクサ文句を言っていたのが、そうだよなぁと微笑ましい。新人にやかましいくらい檄を飛ばす山崎機関長は私の好きなキャラだ。山崎奨(すすむ)さんという名前で古代君と字は違うが名前は同じなのが面白い。きっと奥様も子供さんもいるだろうなぁと思うが、あの雰囲気の年齢のキャラはヤマト艦内では新鮮だし寺島幹夫様の声はぴったりだ。ベビーサーシャの声優さんが誰なのか書籍で探しても不明なのはなぜだろう?スターシャさん役が平井道子様から「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」でテレサを演じた上田みゆき様に交代されているが、見事に気高く薄幸な母女王様を演じている。テレサとはまったく別人の印象だ。  欲をいえば古代守さん役の広川太一郎様の出番が、もっと欲しかった。なにげにイスカンダルに残ると予測してたであろうが、最愛の妻を亡くした守さんの悲しみは、潔く静か過ぎたと思う。その後の「ヤマトよ永遠に」でも、名優イケボ広川様の贅沢な使い方をしている。せっかく兄弟そろったのに掛け合いが少なくて残念しごくだった。テレビで声優クイズに司会広川様とゲスト富山敬様が出演された際にも「兄さん」「進」と戯れていたのが和やかで印象深い。同じく真田さんと守さんのシーンも、もっと欲しかった。「ヤマトⅢ」のファンタム星の真田さんの幻影に登場する守さんとスターシャさんからわかるように、二人には特別な思いがあるだろうから。(サーシャ真田澪や亡くなった姉があらわれなかったのはハテナ?であるが人数制限があったのだろう。)スターシャさんとはコスモクリーナーを譲り受けた時、真田さんは会話しているはずであるし、名優青野武様の熱演をもっともっと観たかったので尺の都合なのかカットシーンが多く、放送されなかったのは本当に残念である。  経緯や回想を丁寧に入れたりしていると話は長くなりそうだから仕方ないのだろうが、映画とテレビの世界線は少し違っているから色々と

しょうがないようだ。なので島君の悲しいテレサへの愛は「完結編」の雪さんへの告白で、木っ端微塵になっているのが複雑だ。なかったことにされたのだろうか?💧 イスカンダル星はワープスピードまで加速したのに台風並みくらいの被害で済んでいたのは優れた科学技術のお陰なのだろうし、暗黒星団帝国が翌年にニセ地球をしっかり拵えて攻めてきたのも同じことなのだろう。💦毎年のように最強最悪の異星人が攻めてくる地球は、きっと口コミで侵略チョロいと舐められているのかもしれない。      おそらく安彦良和様作画であろうベビーサーシャはとても愛らしい仕草で流石だと思った。子供らしい動きはガンダム、クムクムでもそうだったが本当に安彦様は上手いなぁと思う。「さらば」の時も担当したカットのキャラは、確かに見た目はモロ安彦様流だったが動きが作品内の他の作画より、ずば抜けていたと思う。    日本アニメの歴史に残る一閃を放った名作ヤマトは、その時代に縁合って巡り会った様々な

才能努力の結晶で出来上がっているのだ。そういうのは何年経過しようが、まったく色あせることはないと、リメイク作品に興味がない私は思う。作られている方達に失礼だと思うが、ひねくれ者のほっぺかーるは、「リメイクをするというのは、偉大な旧作品を一所懸命作った方々に対して無礼なのでは?」と考えるのだ。